サイキックと統合失調症の違い１

＜精神医療の現状＞

 

 

 

精神医療の世界では、自分のボディを超えて意識がつながっているなんてことを語る医療者はそう多くはありません。学生の頃、キューブラロスの「死の瞬間」や、ユングの世界を学んだはずなのに、集合無意識や超意識という言葉すら忘れている人がほとんどです・・・・・

ところが、それとは裏腹に、心理療法を真剣に学んでいると、人間の意識は奥でつながっているという真実があらゆるところにあることに気づきます。ユングのいう集合無意識や、マズローの言う自己超越欲求などは、人間が霊的な存在であるということを、本当は誰でも深い部分では知っていて、知るだけでなくある条件さえ整えば体験できる世界なのだと確信します。

私は、体験先行タイプであるので、様々な体験はしていましたが、心理学や物理学の知識を得たことで、確信に変わりゆるぎなくなっていきました。

 

 

ただ、私の専門は「精神科」。精神科では統合失調症と診断される方々を多く診ます。統合失調症は、自閉と自我障害で特徴づけられています。自閉というのは他者との交流に意識が行かず、自分の中の対話にこもるというのが特徴で、外から見える現象としては「対話性の幻聴」「そっけなさ」「感情的引きこもり」などがみられます。自我障害とは、自分と他人の情報のやり取りに関する境界線がなくなるということで、自分の考えが他人に漏れ出ているように感じたり、人から考えを抜き取られるように感じたり、他人の考えが自分の中侵入してくるといったたぐいのものが代表的です。

要するに人間は肉体という覆いがあるのに、病気の影響で肉体の外の情報と交流してしまうというのが病気の中核として診断基準に挙げられているのです。ですので、統合失調症の人への教育は、「人は肉体の存在です。肉体を超えて情報が入ってくることはありません」と保障するのが基本となっているのです。その大きな目的は被害的な妄想や幻聴などを事実ではないと信じてもらい安心させることなのです。

統合失調症の方の特徴は、潜在意識の奥にある集合無意識を読んでいるという点では、サイキックリーダーとある意味似ている点もあるのですが、医療というのは「病理」をもとに判断する学問であるため、病理以外の知識を持っていないと、誤って健康な人を「病気」と診断してしまうという危険性を秘めているのです。

 

〇　統合失調症の人は全員、集合的無意識の情報が流れ込んでいる

×　 集合的無意識の情報を読める人は、すべて統合失調症

 

 

この違いが分からないと過剰診断となる危険性があります！！



一般の方よりも、上記診断基準を知っている医療関係者ほどそのような過ちを犯してしまうのですが、実は統合失調症とサイキックは全く別のものなのです。

 

実際今までに、人より敏感で霊的な情報を読んでいるだけで、「統合失調症」と診断されてしまった人を何人か知っています。サイキックの方で、一時的に、コントロールを失ってしまい、感情的に不安定になった方が、そのような診断をされるケースが多いように思いますが、そのような場合は、栄養や休養など日々の身体管理をしっかり行い、自然に触れたり、エッセンシャルオイルやフラワーエッセンスなど高いエネルギーの自然からの贈り物を取り入れ、自分の中のエネルギーを愛のエネルギーに変換する事、エネルギーコードを切ったり、プロテクションを強化し、ネガティブなエネルギーから距離を置きゆったりと日々感謝しながらすごすなど、宇宙法則にのっとた生活をすることで、生命エネルギーを高め、調和を取り戻すことが可能な場合が多いのです。

 

逆に、サイキックの世界では透視能力や透聴能力があることが、ある意味ステータスであるために、そのような発言をする人すべてを「サイキック」として過剰に奉る傾向があるようです。そのような「見える」「聞こえる」を強調する人の中には明らかに病気の人もいますので、はっきりと区別していく必要があるように思います。

哲学者ソクラテスは『無知は罪なり、知は空虚なり、英知を持つもの英雄なり』と言いました。医療関係者は人の幸せにかかわる職業であるからこそ、その違いを知ることは必須であると私は思うのです

サイキックと統合失調症の違い２へ　つづく・・・・

♯統合失調症　♯サイキック　♯集合無意識