
こんにちは!
Holistic support LAKA 代表・精神科医 佐々木美和子です
このコロナ騒ぎで、皆様はどんな心情でしょうか??
こういう時に、自分がどんな気持ちになるのか、どんな考えが出てくるのか、周りに起きていることにどんなふうに反応するのかなどなど、浮き彫りになってくるので、ある意味、その人の隠された「信念体系」や「発達特性」が浮き彫りになってきます
なので、チャンス!!自分観察をしてみてくださいね💛
- 自分がどんな考えを持つのか
- 自分がどんな行動をとるのか
知っているようで知らないのが人間!
ちなみに、自分の事は自分が一番知っているというのは、誤った認識です
脳科学的には、瞑想や心理の達人でもない限り、自分の事を客観的に見れる人はほとんどいません。そのくらい自分の事を客観的にみるというのは難しいという事です(笑)
なので・・・
「自分の事は自分が一番わかっている!」と軽々しく豪語するのは、「人間とは・・・何か?」がわかっていないということを暴露してしまっているので・・・・根拠を説明できない場合は、言いたくても、口チャックしちゃいましょう!
今日は、ADHDの衝動性についてのお話しの後半です。 ADHDの衝動性の前半に読んでいない人は、
↑↑↑↑ ADHD特性とは・・・・③をお読みください
簡単に前回のおさらいをしますと・・・・・
ADHDの人で衝動性が強い人は、一つの事に対して「魅力的だから手に入れたい」というモチベーションが長く続かないと言われています。対処行動として、「鉄は熱いうちに打て!」ではないですが・・・・早く欲しいものを手に入れようとします。それがプラスに出ると行動力のある人となります。
ADHDの人は、一般の人よりも「欲求不満」を強く感じやすいと言えばわかりやすいでしょうか???
その結果、ADHDの人は「早く早く」という気持ちが働きます。
それが、うまく満たされている時は、「イケイケゴーゴー」になるのですが、うまく満たされていない時は、代替行動に「イケイケゴーゴー」になってしまいます。
なので注意をしてほしいのですが・・・・
「早く早く」という気持ちがどこから来ているかを確認する必要があります
簡単に言うと
① 本当に欲しいものを手に入れるために、行動を早めようとしているのか ⇒ GIFTEDになる可能性大
② 欲求不満を解消したくて代替品に手を出そうとしているのか
のどちらかを見極める必要があります
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そして・・・今日は②についてです
<② 本当に欲しいものが手に入らない欲求不満をただ解消したくて代替品に手を出そうとしている>
こちらで行動しようとすると依存症まっしぐらになっていきます。
ADHDの人の特徴は
- 多動
- 衝動性
- 不注意
です。このうち衝動性とは何か・・・・Wikipediaで調べてみますと
『悪い結果になってしまうかもしれない行動を、あまり深く考えずに行ってしまうという行動特性である。 衝動性が高すぎる場合、犯罪やある種の精神疾患などの問題を引き起こすことがある。』
となります。これは医学的に使われている「衝動性」とほぼ一致します。
ADHDの人は、多動・衝動性優位型 不注意優位型 混合型と三つのタイプがあります。この中で、多動・衝動性優位型と、混合型の人たちが「衝動性」と関りがあります。
そして、上記タイプの人たちは、自分が本当に欲しいものではなくて代替品に手を出しやすいという特徴があります。
ただ・・・衝動性の高いADHDの人でも、最初から代替品に手を出そうとしているのではなくて、「本当に欲しいもの」を手に入れるのがとても難しそうだったり、時間がかかりそうな時に、代替品でその欲求不満を晴らそうとします。
例えば、
- 勉強が難しそうなときに、勉強するかわりにゲームやSNSにはまる
- ダイエットして体重を落とすのが難しそうな場合、運動や食事療法をする代わりに、過食嘔吐をする
- 恋人と良い関係を作っていくのに障害がありそうな時、乗り越える努力をするかわりに、手軽に刺激を与えてくれる別の人に乗りかえる。
こういう状態をADHDの衝動性の事をよく知らない人が見ると、「忍耐力のない人」とか、「信頼のおけない人」とレッテルをはり、性格の問題として、評価しがちです。
本当は、こういった傾向は、
ADHDの人の神経学的パターンが、「満足」や「落ち着き」と関わる神経伝達物質が働きにくいからです。
それが原因で、一般の人と比べて、欲求不満に耐えるのが極端に苦手になってしまいます。しかも、通常の人よりもたくさんの刺激がないと、満足感が得られないために、他人から見ると危険すぎる「代替行動」をとってしまうんです。
こういうメカニズムで、衝動性が高いADHDの人は、欲しいものがすぐに手に入らないと、後先考えず欲求不満を解消するだけの代替行動や、一時的に満足を与えてくれる物質に飛びつくことが多々あります。
その典型的なものが、買い物・タバコ・お酒・過食・浮気などです。
買い物・タバコ・お酒・過食・浮気は、その時点で、欲求不満を解消してくれると、逆にそれが癖になってしまい依存症(それがないと心が保てないような状態)になっていきます。
「あ~あれに手を出せば、気持ちがすっきりする・・・」と困った学習をしてしまいます(;^_^A
依存対象は、本当に欲しいものが手に入っていないという傷つきから、一時的に心を守ってはくれますが、常に「物足りない」という感覚や「全開で生きてない寂しさ」や「虚しさ」を感じ続けることになります。そして、この感覚を感じたくないために、また依存対象にのめりこんでいくという悪循環が生まれます。
人間 「本当に欲しいものが手に入っていない」というような事に気付いてしまうと、惨めさ、情けなさ、恥ずかしさなどで、心が張り裂けてしまいそうになるので、それを感じないように、「そんなものは欲しくないんだ・・・・」と巧みに本心を隠すように無意識が働きます。行動としては、「欲しくない理由」を沢山考えだし自分や他人に言い訳をします。他人を批判したり、攻撃したりするのも、自分の本心を見えなくするのに一役買います。
例えば、愛情あふれた家庭を作り豊かな生活を送りたいと本音で思っている人が
「一人で自由な生活を送るのが気楽で一番良いんだよ。家なんて狭い方が掃除が楽でいいに決まっている」
「あの家族は、若いのに、あんな家に住んでろくでもない。どうせ親から甘やかされているんだよ」
と言ったり考えたり・・・・etc.
そして、逆に依存対象に対して「過度の高評価」をするようになります。
例えば、「酒、たばこ、ドラッグ、SEXは成功者の証だ。刺激的な人生が素晴らしい!」など危険な行為を信奉してしまったりなどです
そして、怖いのが・・・
その言い訳をし続けると、自分でも本音が分からなくなり、言い訳の方を「本心」として認識するようになってしまいます。別の言い方をすると、自分にまで嘘をついて、本音が分からなくなってしまいます。
注)これは全部無意識で行われるので、これに気づいても自分を責めないようにしてくださいね
こういう状態の時に、他人に「依存」を指摘されると、強く否定したい気持ちになるのが特徴です!!
自分でも、どうしようもないのに、事実にだけ直面化させられるのって残酷ですものね!!!
(本当は泣きたくなるくらい、悲しいんですよね!)
ただ・・・もし依存行動があるとしたら、「未来の生活は、自分を心から満足させてくれるもの」とは程遠くなってしまいます。
強調しますが・・・・
こういった依存症に関しては、根性論で考えるのでなく、きちんと、原因のアセスメントが必要です。
その原因がADHDによる神経回路の問題だったら、それをよくする行動があるのを知ってください。
衝動コントロールができるようになったら・・
- 本当に欲しいものをあきらめる必要がなくなっていきます
- そうなったら、もう言い訳する必要はなくなっていきます
- 本当に欲しいのは、お酒や、たばこや、薬物、買い物ではなかった。
- 本当に欲しいのは、時間つぶしのゲームやSNSではなかった。
- 本当に欲しいのは、その場限りで終わる、恋愛ではなかった。
本当に欲しいのは、
- 自分や他人、世界への信頼
- 周囲からの理解と援助
- 自分を社会で生かし切るスキル
- 真に愛し合える安定した人間関係
- 生き生きと生きている自分の姿
などかもしれませんね!
「衝動性」、それは「症状」です。
ADHDの症状かもしれませんし、別の脳機能の問題で起きているかもしれません。アレルギーや内分泌などの身体の問題で起きているのかもしれませんし、トラウマなどの関係があるかもしれません。
色々な原因はあるものの、それは「症状」です。
その症状が依存症にまで発展すると、回復に時間がかかってしまいます。
なので、気づいたら放置しないでくださいね。
そして、もっと自分の人生を心から、楽しめるようになるのだと気づいてください。
ADHDのグレーゾーンの人は、ここまではっきりと問題は浮き彫りにならない人がほとんどです。
ただ、ワーカーホリックや、物質依存、共依存などの問題があったら
「自分の行動の動機」がどこからのものか、見直してみてくださいね!!
GIFTEDの特徴は
- 自分のポジティブな部分もネガティブな部分も気づいている
- 自分の本質を最大限に生かす方法を知っている
- ネガティブな部分は援助を求めて改善している
- 自分の「本当に欲しいもの」に気付いている
- 周囲との調和を保っている
などなどです!!
是非、是非、問題をクリアーしてGIFTEDに近づきましょう♡♡
グレーなADHD特性をGIFTに変えたい人の交流会

もしあなたが
・診断に疑問
・自分をもっと知りたい
・自分の家族の事をもっと知りたい
などに該当する場合、客観テストとして、QEEG検査がおすすめですよ!
障害のあるなしに限らず、ご自分の脳の状況をとても良く反映しますので、ご自分の取り扱い説明書を作りやすくなります。
ただ、QEEG検査をもとに、打ち立てた指針は限界があります。それは、QEEG検査は、あなたが「今」どういう生き方やどういう治療をすると楽に過ごせるかの参考にはなるものの、人生そのものの指針は自分で決めるものだからです。
様々な人生設計がある中で、魂の求める生き方を決断すると、困難を凌駕して、創造的な人生を歩む叡智がわいてきます。
それは根性論の人生とは異なります。魂の求める生き方とは、「本質」を輝かせて、自他ともに貢献する生き方です。
必然的に、引き寄せの法則に従い、自他ともに貢献したい人たちが集まり、協調協力し合う人生にシフトしていきます。
自分の本質は何か、それを輝かせる方法は何か、LAKAのライフコーチングは、本質を見つけ、生涯に渡る目標を設定し、心のブレーキを解除しながら、楽しく豊かにインスピレーションに満ちた生活をサポートするトータルプログラムです。
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