
こんにちは!
Holistic support LAKA 代表・精神科医 佐々木美和子です
前回に引き続き、ADHD特性の考察です。まだ、お読みでない方は、 ↓↓↓↓↓ ポチください
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C子さんの、「不注意・多動・衝動性」を心配した、D男さんが、精神科クリニックにC子さんを連れてきたのですが、そこでは、幼少期からの性格傾向や、行動パターンについて問診が行われました。
C子さんは、小学生の頃から、「天然ちゃん」と言われるような、おっちょこちょいのところや、孤独な子に手を差し伸べて自分も仲間外れにされてしまうような、要領の悪いところがあったのですが、長らく人間関係に響くほどの問題があったわけでなく、成績の凸凹もあまりありませんでした。
もともと穏やかな性格だったので、ご両親から「ぐず・のろ」と言われてたとしても、反抗的な態度をとらず、自分の方を変えていこうという、調和を大事にする性格だったようです。なので、社会性が評価される、職場ではとても評価が高く平和に過ごされたんですね~。
ところが、結婚してから、様々な症状が出てきたわけです。環境的にはとても、温かくて恵まれているのに「なぜ?」とC子さんも、周りも思いました。その思いがあるから、夫の言葉を否定して、頑張り続けたのでしょう。
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もう、ご存知の人も多いかと思いますが、結婚というのは女性にとってはとても、変化が大きく「ストレス要因」になるライフイベントです。世の中では、結婚は華々しい門出だと思われがちですが、出立の病という「うつ病」を引き起こしやすいイベントでもあるんですね。
C子さんは、性格的に穏やかで、調和を大事にする性格でしたから、期待に応え、周りの環境に合わせようと努力したのですが、なかなかうまく行かず、さらに落ち込んでいきました。落ち込みと言っても、不安焦燥感が強いため、「うつ病」と気づかれず、落ち着きのなさや怒りっぽさが、目立ってしまったんですね。
とくに、「うつ病」は否認の病とも言われていて、自分が病気であるとは認めようとしません。そのために、受診するのも遅れてしまうという事がしばしばあります。
結局C子さんの病名は、他の症状も伺った結果
「うつ病」
となりました。
どうでしょう・・
同じ「不注意・多動・衝動性」があっても、必ずしもADHDと診断がつくわけではないんですね。
C子さんは、周囲と同調したいという欲求が強い性格傾向なので、自分の性質と違うD男さんの家族と、同調できないことがとても負担になっていたんですね。もともとご両親との関係も、努力で乗り切るタイプでしたから、D男さんの家族との違いも「努力で乗り切ろう」と頑張られたのでしょう。
必ずしも、配偶者のご家族は同調を望んでいたわけではないのですが、ストレス状況で、小さいころ学んだ生き残りパターンが復活したのと、褒められたことをきっかけに「夫の両親が、働き者であることを望んでいる」と思い込んで、ますます自分を追い込んで悪くなっていったという、典型的なうつ病の発症パターンです。
ここで、何が言いたいのかと言いますと、思考フィルターの問題です(#^.^#)
現代は、情報が氾濫しています。病院に行かなくても、情報が入るようになりました。
ところが・・・自分がたまたま得た情報だけが真実だとして、『情報の色眼鏡』をかけてみると、どうしても、その情報に当てはめて見えてしまうという事が良くあります。
そういう場合は、他の可能性に目を向けるという事が省かれてしまう危険性がありますので、どうぞご注意ください!
話は、大分前に戻りますが・・・
特攻隊長のようなADHD気質は、むしろGIFTED
なのに、多動・衝動性のレッテルをはってしまった場合、良い行動をしようとしても、躊躇が働いたり、行動をした後に、必要以上に「今の行為がよかったのか????」と、不安になって何重にも確認してしまうというのような不幸が起きることがあります。
なので、本人が困っていないのに、軽々しく診断したりするのは良くないな〜と常日頃から感じております。もし、もうすでにそういう罠に、はまってしまっている人は、是非一度、客観的なテストを受けに来てください。
そして・・・本当に、「不注意・多動・衝動性」でご自身がお困りの方は
しっかりと、客観的な評価をもらって、対策を練ってくださいね!!
そして、お友達やご家族で、この罠にはまっている方がいましたら、是非是非このグレーなADHD特性をGIFTに変えたい人の交流会 にご招待ください。何らかのヒントになるとホントにうれしく思います。
そして、お願いですが、「こんなことでお困りです」というような事がありましたら、佐々木または、ナチュラリーゼ・帆足太良さんに、個人メッセージください! それを、ヒントに、また情報発信したいと思います(^^)/
次回も、ADHD特性についてお伝えしますわ~。変化球かもしれませんが
*ちなみに、気質についてはまたいつかお話しします。「調和性」は気質の一つですよ~
グレーなADHD特性をGIFTに変えたい人の交流会
もしあなたが
・診断に疑問
・自分をもっと知りたい
・自分の家族の事をもっと知りたい
などに該当する場合、客観テストとして、QEEG検査がおすすめですよ!
障害のあるなしに限らず、ご自分の脳の状況をとても良く反映しますので、ご自分の取り扱い説明書を作りやすくなります。
ただ、QEEG検査をもとに、打ち立てた指針は限界があります。それは、QEEG検査は、あなたが「今」どういう生き方やどういう治療をすると楽に過ごせるかの参考にはなるものの、人生そのものの指針は自分で決めるものだからです。
様々な人生設計がある中で、魂の求める生き方を決断すると、困難を凌駕して、創造的な人生を歩む叡智がわいてきます。
それは根性論の人生とは異なります。魂の求める生き方とは、「本質」を輝かせて、自他ともに貢献する生き方です。
必然的に、引き寄せの法則に従い、自他ともに貢献したい人たちが集まり、協調協力し合う人生にシフトしていきます。
自分の本質は何か、それを輝かせる方法は何か、LAKAのライフコーチングは、本質を見つけ、生涯に渡る目標を設定し、心のブレーキを解除しながら、楽しく豊かにインスピレーションに満ちた生活をサポートするトータルプログラムです。
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