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7/14 感情を癒すTFT体験会行います



感情を癒すという事は、人生を変えるという事です

私は、東日本大震災を東北で被災しました。

 

夫は自宅から60キロ近く離れた職場に勤めており、その職場は宮城北部の海に面した職場でした。

 

 

地震が襲ってきたとき、私はドラッグストアの中にいました。ドラッグストアの陳列棚が横に飛んできて、そして立ってることが出来なくなりました。外に出されたのはいいものの、駐車場で車がバウンドしたり、電線がしなるように揺れている姿には、肝を冷やしました。家に帰ろうとして車に乗ったものの、信号も止まり交通が混乱し交差点で車が何台もぶつかりそうになっている中、何とか切り抜けて、揺れる陸橋を渡り、ようやく公園の横の道路わきに停車したところ、前の車から、「あなたの車の下の地面が割れてきた。車が飲まれる!!!!・・・気を付けて」と叫び声が聞こえました。

 

 

そしてしばらくして、「津波が3回きた。家も車もすべて流されている・・・」と、メールを残して、それきり、夫からの連絡が絶たれてしましました。

 

 

私は、その頃東北に来たばかりで知人は一人もいない状態でした。


 

途中で降ってきた雪の中、普段は10分で帰れる家に4時間かけて、ようやく帰ってきた時には、外は真っ暗になっていました。やっと入った家の中はガラスが散乱しており、家電やタンスも倒れている中、この足の踏み場のない中でどうやって過ごせば良いのかわかりませんでした。真っ暗で、ガラスをよけることも出来ない中、唯一安全な廊下でしたので、そこで休むしかありませんでした。電話の充電はすぐに切れてしまい、誰とも連絡を取ることが出来ない状態でした。

 

 

頭の中には、津波の映像と夫がおぼれている姿。それが、ぐるぐると何度も何度もめぐってきました。そして、近くの石油コンビナートが爆発して、異臭が漂う中で過ごさなければなりませんでした。明かりはなく、水もない。避難所は、人がいっぱいで入ることは出来ない。そんな中、容赦なく余震が襲ってきて・・・・

 

 

何度も、何度も夫の無事を祈るものの、ほとんど希望を持てない状態でした。その頃、近所の人と知り合いになり、テレビを見せてもらったところ、夫の勤務している病院が、4階まで水が浸っているという映像が流されました。(これは後で他の建物だとわかるのですが・・・)

この映像を見た時に、もうだめだと絶望しながらも、祈り続け、自分のイメージしたものが現実になるのだからと、ネガティブなイメージを思い描かないようにと全精力を使いました。それでもネガティブなイメージがわいてきては振り払うのですが、何度やっても繰り返され、自分を見張るのに疲れ果ててしまい・・・・・頭痛がして、ポジティブな事を考えることは限界でした


夫の職場は海の真ん前でしたから・・・・しかも50センチ低い堤防があるだけの、まさに海岸沿いだったからです

 

 

それでも、もしかしたらと、車にわずかに残っているガソリンを使ってアイドリングしながら携帯の充電したところ、

義理の姉から電話が入りました

震災から数日たっていましたから、夫は亡くなったと希望を失った時でした

義姉からの電話の内容は・・・夫が家に向かっているというのです

なんと、歩いて戻ってきたのです
電話を受けてから、何時間も家の前で待ち続け

夫が目に入った時、こんなに、ほっとしたことはないというくらい、ほっとしたのですが・・・・

 

 

夫は、想像以上に恐怖を味わっていたのでしょう

震災のストレスのせいか、放心しているかと思うと、イライラしだして、私への罵声や、周囲への罵声

話がコロコロ変わり、私に話したことを「言っていない!!」と言う

二人でほっとしたくて、私が冗談を言っても、それを「嘘」としかとらない夫

いつの間にか、嘘つきにされてしまった私・・・・


 

夫がかえってきて「ほっとした」のは一瞬でした

その後東京に脱出するまでの一月間、気持ちも体も緊張し続けて、それがピークに達しました

東京についてから一月は、身動きが出来なくなりました

世の中は、セピア色にしか見えていなかった・・・・

 

 

 

東京に移動してからも、震災の事を語ることができませんでした。震災の事を語ると、震えと涙が止まらなくなったからです。そして、夫の事も語ることは出来ませんでした。何を語っても理解を得られることはないと思ったからです。



人と会うことが苦しくなり、集中が出来ず、孤独でした。自分が、これから先、正常に機能するとは思えず、人生が終わったような気がしていました。



そんな中で出会ったのが、TFTです。「幸せに生きることが二度と出来ない」という恐怖から救ってくれたのです

 

 

私が体験していたのは、災害被害者などに、起きる異常な中の、正常な反応でした
夫のイラつきは、強い恐怖体験をした人の、反応でした

震災のストレスで、心のバランスを崩していたのは私だけではなかったのです

強いストレスが襲ってきたとき、そして、いくつものストレスが重なった時に、起きるストレス反応
わたしや、夫が経験していたのは、まさにそれだったのです。

 

 

夫は仕事を失い、車を失い、希望を失っていました

直に見てしまった、町全体が流されていく映像や、知人や知り合いが、建物から出たために、津波の被害にあったのを目撃していました。

歩いて帰ってくる途中に何を見たのか??夫は何も話してくれませんが・・・



ほとんど食事をとっていないで、水も十分でなかったはず
そんな中

60キロ以上の距離を歩いて帰ってきたのです

 

 


私はTFTに出会っていなければ、震災の恐怖や夫への恐怖が今も続いていいたことでしょう

夫の反応に、反応する自分を知的に理解するだけでは、その恐怖を克服することは出来ませんでした

TFTに出会い、災害時の孤独や恐怖を抜け出して、夫の苦しさを心から、理解して、

痛みから解放されました

 

 

 

このTFTを医療機関に訪れる人だけでなく、もっと多くの人に紹介したいと思っていました。
TFTの効果があるのは、つらい記憶に感情や体の反応が残ってしまった人たちです。

このような人は、その反応を避けるために多くのエネルギーを使い、希望に満ちた、創造的な生活にエネルギーを回せないのです。
前向きになるように、周りから言われれば言われるほど、焦ったり、そうできない自分を情けなく思うのです。
何とかしたいのに、その方法がわからない。

 

 

TFTはそんな、なんともしがたい心を救ってくれるのです

 

 

一番効果があるのは、前に進みたいのに、体験にまつわる恐怖感や痛みの体験、体験を思い出させる会話や、場所、臭いや、音などをきっかけに、意図せず出てきてしまい自分を苦しめる感情や体の反応。こういうものに、TFTは素晴らしい効果を示してくれます。

 

災害だけでなく、苛めや、失敗などの怒りや罪悪感、恥の感情が伴うトラウマ体験


TFTはこういう方にとても効果があります。

 

 

効果を示すには、何が一番問題になっているのか、アセスメントをする必要がありますが、適切にアセスメント出来た時には、効果は無限大です。

 

イベントでは、複雑な問題を解消する時間はないかもしれませんが、何か一つお困りの症状を癒すきっかけになれるかもしれません。