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サイキックと統合失調症の違い2

<意識の構造>

 

今日は、意識開発を行う時に起きうる心理的危機について、意識構造をからめてシェアしたいと思います。

意識構造に関しては、多くの人が3つに分けられるということには同意しています

 

スピリチュアルな世界で

『超意識につながるとすべてがうまく行く』

と言うのをよく見かけます

そして、それを目指して、意識開発を日々努力している人も多々見かけます。でも、果たして本当に

『超意識に繋がるとすべてがうまくい行くのでしょうか?』

 そして

『超意識に繋がるとはどういうことなのでしょうかか??』


 

意識に関しては、色々な分野で、似たような概念が提唱されているのですが、よくよく見ると、少しづつ異なっています。細かなところにとらわれるのは、真理から遠くに離れてしまうので、あまりお勧めしませんが、意識開発や、サイキックや統合失調症の違いについて考える時には、細かな概念の違いを知っている方が安全です

 

 

 意識はスピリチュアルな世界では、顕在意識、潜在意識、超意識の3つにわけていることが多いようです

 

 

 ユングは 顕在意識、個人的無意識、集合無意識に分けましたが、集合無意識とスピリチュアルでいう超意識は全くのイコールではないように思います。

 

 

なので、『超意識』という言葉がどんな意味で使われているかが重要です。

 ここを分けて考えておかないと、『超意識につながるとすべてがうまく行く』という言葉を誤解してしまう危険性があるからです。

『超意識』を、「個人の体験」を超えた情報がある意識と定義すると、それは、ユングのいう集合無意識と、ほぼ同じ内容になりますが、その場合「超意識につながるとすべてうまくいく」というのは真実ではなくなります

 

 

集合無意識は、個人を超えた人類の記憶や、様々な法則、創造の原理などが存在するところです。

ここへの扉が開いてくると、今まで気づかなかった、いろいろな事実に気づいていくと言われています。いわゆる透視能力や予知能力など、霊能力の一部もそこに含まれます。そして「光が見える体験」や「身体感覚の変化」など、今までの体験と全く異なる人智を超える体験も経験していきます。ただ、それに対する評価は、まだ二元性の原理を使っており、「神秘体験=至福」「霊能力=優越意識」など、人間的な評価しか出来ない未熟な状態のままで、何故そのような体験をさせられているのか??という部分が抜けているのです。そして、どのような行動をとるかは、その時点でのスピリチュアリティに委ねられるため、それが育っていないと、自己肥大した危険な行動に至る危険もある、というのが本当のところです。

 

 

この「個人の肉体を超えた意識」=「集合無意識」の中に、宇宙法則やキリスト意識や仏陀意識などと言われている、高次意識の情報もあり、その部分を「超意識」としているのなら、『超意識につながるとすべてうまく行く』というのは真実になります(宗教や教えによっては、もっと細かい分類をしていますが、その点はご容赦ください)

独学でや偶然、集合無意識の扉が開かれただけでは、まだこの意識には達してはいないので、人類の記憶や能力の一部を、垣間見させられるという中途半端な状態で、その対処方法も、その翻訳方法も知らないこともあります。

 

 

スピリチュアルでいう、アセンションをしているつもりで、ディセンションであるということは良くあることです

 

 

意識開発は、多くのグルが聖典として体系化していますが、大抵は宗教の形態を取っているので、敷居が高くその内容は多くの人には広まっていかないように思います。

 

 

意識開発に使われる瞑想、ヨガなどは、ブームにはなっているけれど、個人の成功を目指す「成功哲学」の技術としてや、柔軟体操的に使われることが多く、その神髄がカットされていたり、途中で起きうるリスクや対応方法については十分啓蒙されていないこともあります。なので、誰から学んだからはとても重要だと思います。

 

 

意識開発をめざす人の中には、早くゴールに達したくて、やみくもに行法を行ったり、色々なイニシエーションを受けまくることもよくあります。

そして、その経過中に時節ゴールだと思うものを垣間みるような体験もしていきます。

でも、そうすると、執着が生まれ、常にその状態でありたいと願い、現実を無視して意識の開発を焦ってしまうことがあるのようです。

 

 

そういう時に、陥りやすいのが 魔境 と言われる状態です。

この言葉自体は、禅からきた言葉ですが、全ての意識開発者で起きうる状態です。

 

 

これをきり気抜けていけない状態が続く時、医療機関の門をくぐることもあるのですが、「統合失調症」や「躁病」と病名がついてしまうことがあります。もう少し、詳細に状況を把握できる医療機関では「祈祷性精神病」とか「宗教精神病」などという病名がついたりします。

 

 

魔境の状態で問題を起こしてしまった事件で、有名なのが、浅原彰晃率いるオウム真理教の事件です

なので、精神医療では、意識開発やサイキックという言葉に敏感です

医療機関には、健全な意識開発者や、健全なサイキックはまず、来ないので、能力を使って健全に活躍している人を知らないのです。

 

 

 

本当は正しい指導者についたり、ただしいスピリチュアリティを学んでいけば、高い意識に到達して、人のお役にたてることが出来るのですが・・・・・

 

 

×  サイキックと名乗る人は、危険な行為を行う精神障碍者

〇 人のお役に立っている、サイキック=霊能者は正しく意識開発をおこない魔境を乗り越えた人

 

☆☆幸せになるための「意識開発」ですから、心身共に、社会的にも安全に、確実に開発を進めていきたいものです☆☆

また、精神障碍者 ≠ 危険な人

でもないので、それを間違って認識されるのは残念な事です

 

 

 

 

 

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つづき  サイキックと統合失調症の違い3